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映画『夜は短し歩けよ乙女』感想

事前に開催されたキャンペーン企画にはすでに乗っかってきましたが(下記記事参照)、4月7日にいよいよ劇場公開された映画「夜は短し歩けよ乙女」を観にいってきました。
(この記事のアイキャッチ画像はパンフレットより)

あらすじ

舞台は京都、“黒髪の乙女”に恋する大学生の“先輩”が、変人奇人に囲まれ不思議な出来事に巻き込まれつつ、徐々に乙女に距離が近づいていく様子を、先輩・乙女双方の視点を切り替えながら描いた、恋愛ファンタジー作品です。

・・・といっても全く伝わらないと思いますので、詳しい話は森見登美彦先生原作小説を是非ご一読ください。不思議で素敵な“森見ワールド”が広がるオススメ作品です。

映画の第一印象

映画を観た第一印象ですが、これはもう圧倒的に

乙女がカワイイ!

これに尽きました。
一見するとお淑やかですが、好奇心旺盛でオモチロイこと、そしてお酒が大好きな乙女。
演じる花澤香菜さんの声がマッチしていて魅力が三倍増でした。

両手を上げて頭上で手のひらを合わせ腰をくねらせながら踊る『詭弁踊り』を乙女がどう踊るのかも楽しみにしていたのですが、見事に映像化されていて大満足!
カワイイ見た目とのギャップが素晴らしかったです。


画像はパンフレットより

全体的な感想

ずっと観ていたくなるような、愉快で楽しい世界が広がっていました。
見始めたら最初から最後まであっという間で、原作の不思議で素敵な世界観が上手く表現されていました。

絵も声も歌も素敵!大満足の映画だったのですが、唯一残念に思ったのは学園祭の演劇の場面。
ミュージカルになっているのはそれはそれで良かったのですが、ストーリーは原作通りにしてほしかった!・・・というのが私の本音。

90分弱という短い尺の中であれだけ詰め込んでいるので、ある程度の改変は仕方なかったのかもしれません。

とはいえ、先述の通り全体としては大満足な映画でした!
入場者特典の森見先生書き下ろし掌編小説『夜は短し歩けよ乙女 銀幕篇』これもまた素晴らしい!
このためだけに映画行っても良いくらいです。
(4月15日(土)からは「「乙女」から「先輩」への手紙」が貰えるので、私はもう一回映画観にいく予定です。)

最後に流れるアジカンの「荒野を歩け」も神ってました。映画を観てから私はずっとヘビロテです。

本作は「赤玉ポートワイン」や「偽電気ブラン」といったお酒が出てきます。
映画館では難しいかもしれませんが、好きなお酒を飲みながら、好きなおつまみつまみながら、夜にゆーっくり観てみたい映画、それが『夜は短し歩けよ乙女』でした。

好きなセリフ

最後に、私が好きな登場人物のセリフを紹介してみようと思います。
(画像はパンフレットより)

「神々も我々も、どいつもこいつもご都合主義者だ」

「ひとりある身はなんとせう!」

「今ここで跳ばなければ、未来永劫、薄暗い青春の片隅をくるくる回り続けるだけではないのか。諸君はそれで本望か。このまま彼女に想いを打ち明けることもなく、ひとりぼっちで明日死んでも悔いはないと言える者がいるか。もしいるならば一歩前へ!」

「ああ、困ったことになった。外堀を埋めていた頃が懐かしい。あの栄光の日々に戻りたい。」

「私は太平洋の海水がラムであればよいのにと思うぐらいラムを愛しております。」

「なむなむ!」

「私も風邪を引いたかもしれません」

「こうして出逢ったのも、何かの御縁」

「てきめんに病気になりました」

「しかし、どっこい生きている」

「夜は短し、歩けよ乙女」

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