Office Scripts

マクロの記録後に記録した操作をOffice スクリプトとしても保存できるようになりました。

先日、Excelでマクロの記録操作を行ったところ、記録を終了した際に作業ウィンドウに下図の画面が表示されることに気が付きました(検証環境:Microsoft Excel for Microsoft 365 MSO (バージョン 2403 ビルド 16.0.17330.20000) 64 ビット)。

マクロは Office スクリプトとしても使用できます。スクリプトを保存して保存してください。

セル範囲(C2:C4)に1~3の数字を入力する操作を記録したのですが、この画面で「保存」ボタンをクリックしたところ、Office スクリプトのコード エディターが表示され、同じ操作がOffice スクリプトとして保存されていました。

記録されたマクロのコード
Sub Macro2()
'
' Macro2 Macro
'

'
    Range("C2").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "1"
    Range("C3").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "2"
    Range("C4").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "3"
    Range("C5").Select
End Sub
保存されたOffice スクリプトのコード
function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
	let selectedSheet = workbook.getActiveWorksheet();
	// Set range C2:C4 on selectedSheet
	selectedSheet.getRange("C2:C4").setValues([["1"],["2"],["3"]]);
}

どうやら知らない間にマクロの記録後に記録した操作をOffice スクリプトとしても保存できるようになっていたようです。

以前から行った操作をOffice スクリプトとして記録する機能(「自動化」タブの「操作を記録」ボタン)はあったので、機能として目新しいものではないのですが、マクロの記録後にOffice スクリプトの保存画面が表示されるのは中々面白い動きだと思います。

VBAマクロの代わりにOffice スクリプトを推進していこうという動きなのか!?など、色々と考えてしまいますね。

もちろん、下記Microsoft Learn資料にある通り、設計がそもそも異なるのでOffice スクリプトはVBAを完全に置き換えられるものではないと私は認識しているのですが、MicrosoftがVBScriptを段階的に廃止するとの発表もありましたし、このあたりの動きも含めて今後も注目していきたいところです。

[リボン・カスタマイズ]組み込みのグループに独自のコントロールを追加できるのか?前のページ

[Power Automate for desktop]Python 3スクリプトを実行できるようになりました。次のページ

関連記事

  1. Office関連

    CDOを使ってGmail送信を行うVBAマクロ

    「VBA Gmail 送信」といったキーワード検索で、「Gmail A…

  2. Office関連

    Internet Explorerのタブを切り替えるVBAマクロ

    前回の記事でInternet Explorerを操作するVBAマクロを…

  3. Office関連

    Office クリップボードをマクロで操作する(MSAA)

    MSDNフォーラムに質問がありましたが、Office クリップボードを…

  4. Office関連

    PowerShellからClosedXMLを使ってExcelファイルを作成する方法

    以前C#からClosedXMLを使ってExcelファイルを操作する方法…

  5. Office関連

    ドラッグ&ドロップでExcelファイルをアドイン形式(xlam)に一括変換するVBScript

    複数のExcelファイルをアドイン形式(xlam)に変換する必要があっ…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

※本ページはプロモーションが含まれています。

Translate

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP