Power Automate for desktop

[Power Automate for desktop]Python 3スクリプトを実行できるようになりました。

Power Automate for desktop(PAD) バージョン 2.43 で「Python スクリプトの実行」アクションに「Python のバージョン」オプションが追加され、Python 2環境で実行するかPython 3環境で実行するかを選べるようになりました。

sys.version でバージョンを調べてみると、「Python 2.7」では下記のように 2.7.9 になっており、

1
2.7.9 (IronPython 2.7.9 (2.7.9.0) on .NET 4.0.30319.42000 (64-bit))

「Python 3.4」では下記のように 3.4.1 になっていました。

1
2
3.4.1 (3.4.1.1000)
[.NETFramework,Version=v4.6.2 on .NET Framework 4.8.9195.0 (64-bit)]

分かりやすくprint文(print ‘Hello, World!’)で確認してみると、Python 2.7では問題無く文字列が出力されましたが、Python 3.4では何も出力されませんでした(内部的にはSyntaxErrorになっているものと思われます)。

以前書いた記事「[Power Automate for desktop]スクリプトの実行環境を調べてみました。」でPythonの実行環境としてIronPythonが使われていると書きましたが、改めて確認してみると、PAD バージョン 2.43 では、インストールフォルダの中に「Python」があり、その中に「Python2」フォルダと「Python3」フォルダにIronPythonのファイルが分かれて置いてありました。

2年近く前からIronPython 3系統のリリースと共にPADの方でもPython 3環境になるのではないかと呟いていましたが、ここにきてようやくの実装になったわけですね!

Pythonをお使いの方には待望のアップデートではないでしょうか。

なお、本記事で取り上げているアップデート内容につきましては、Insider環境で確認を行っていますので、もしかしたら一般公開時には異なる仕様となっている可能性がある点についてはご注意ください。

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