Office関連

Office 2007のサポートが2017年10月10日に終了します。

2007年1月にパッケージ版が発売されてから早10年、長らく活躍してきた「Office 2007」の延長サポートが、いよいよ今年の10月10日に終了します。


画像は「Office for Starving Students – The Sean Blog」より

延長サポート期間が終わると、以降、バグや脆弱性が見つかっても修正プログラムが提供されず、マルウェア感染などのリスクが非常に高くなってしまいます。
(先日、XP向けにもWannaCry対策パッチが提供されましたが、あれは超例外)

上記ページにある通り、引き続きMicrosoft Officeを使い続けるのであれば、Office 2013やOffice 2016といった、新しいバージョンのOfficeへと移行する必要があります。

特に、業務でOffice 2007を使われている方は、まだ間に合いますので、早めにバージョンアップされることをお薦めいたします。

Office 2007の振り返り

先述の通りOffice 2007が登場したのはもう10年以上前になりますが、初めて見たときは、これまでのバージョンとのあまりの違いにとても驚きました。

まず、その見た目。

ユーザーインターフェースがコマンドバーからリボンUI(Office Fluent UI)へと変更され、操作性が著しく変更されたため、戸惑いを隠せないOfficeユーザーも当時はかなり多かったように思います。

そのため、下記のような“見た目をコマンドバースタイルに変更するアドイン”の需要も多く、「Office 2016」が最新バージョンとなった今でも、多くの方にダウンロード、ご使用いただいています。

次に大きく変わったのは標準のファイル形式。

Office 2007以前であれば、例えばExcelであれば、マクロ付だろうと無かろうと「xls」形式一本で片付いていたものが、2007からは、マクロ付ブックは「xlsm」、マクロ無ブックは「xlsx」というように細かく区別されるようになり、内部的には、xlsやdocといった「Office バイナリ ファイル」形式から、XMLをベースとした「Office Open XML」(OOXML)形式へと変更されました。

その他様々な機能変更がされていますが、Excelで使えるシート範囲が一気に広がったのも、2007からになります。

MVP活動の原点

上記の通り、Office 2007からUIが「リボン」となり、CommandBarsやCommandBarオブジェクトを使った自由なカスタマイズができなくなりました。
(もちろん、2007以降もCommandBars、CommandBarオブジェクトはサポートされているので、ちょっとしたカスタマイズは可能です)

では、UIを自分好みにカスタマイズしたいときはどうするのか?

― その答えは、私のHPブログで散々取り上げている、“リボンXMLによるカスタマイズ”です。

2007が登場した当初は、このXMLによるリボンのカスタマイズ情報を発信しているサイトがほぼ無く、日本語情報に至っては、あまりに情報が少なく、壊滅的とも言える状態でした。

そんな中、英語サイトから拾った情報や自分で試行錯誤した結果をまとめたのが、私のホームページ「初心者備忘録」です。

当時はリボンのカスタマイズを中心に情報発信している日本語サイトが他に無かったため、Q&Aサイトや他のTipsサイトからリンクを貼っていただくことも多かったように記憶しています。

そして、サイトを更新しつつ、自分もQ&Aサイトで回答しつつでたどり着いたのが、「Microsoft MVP」です。

私が初めて受賞させていただいたのが、2010年の7月。
以降、カテゴリーは“Office System → Outlook → Office Development”へと変わったものの、継続して受賞することができております。

これもひとえに、拙サイトにご訪問くださる皆様のおかげです。

そして、私のMVP活動の原点となったOffice 2007のおかげです。

Office 2007が無ければ、UIがリボンに変更されていなければ、私はMicrosoft MVPになれなかったかもしれません。

ありがとう!Office 2007!!
ありがとう!!リボンUI!!!

・・・というわけで、今後もOfficeを中心に情報発信を続けていこうと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

あれ!?
Office 2007のサポート終了について記事を書くはずが、途中から自分語りになってる??

・・・まあ、たまには良いか。

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